猫の日に思うこと。の巻
今日、2月22日は猫の日なんだそうな。
最近特に犬やら猫やらを良く見るけど、ペットブームなんだろうか。
最近やたら寒い。こんなに寒くてしかも独りが長いと、動物を飼いたくなってくる。
物心ついたときから幸い家で犬か猫を飼っていて、どっちも好きなんだけど、今は飼うなら猫もかな。
猫、飼いたいなー。
でもアパートの飼いが上だから、何か事故でもあるとかわいそうだしなー。
キャット空中大回転!というわけにはいかないだろうなー。
かといって外出中に閉じ込めちゃうのはかわいそうだしなー。
猫は特に、自然体で行きたい所に行きたい時に行く、そういう誰にも縛られない自由奔放であってこそ猫なんだし。
一人暮らしの人が猫を飼うとき、どうやってるんだろう?
猫といえば思い出すことが一つある。
もう7、8年も前になるだろうか。近くの本屋さんにいるとき、よれよれの子猫が迷い込んできた。手のひらくらいの大きさだったから、生まれてそんなに経ってなかったんじゃないかな。。
普通、猫は警戒心が強いから、自分から知らない人間に近寄ってくることはないはず。でもその子猫はよれよれで震えてて、すがるように本屋さんの中にいる人たちに鳴きかけている。
自分も含めて店の中の人たちが何も行動を起こさない中、店員のお姉さんが困りながら少しずつ店の外に出そうとしてる。新人のバイトらしく、勝手に店で世話をするわけにもいかないんだろうからしょうがなかったんだろう。
そのうち自分は店を出て行ったのでその後を知る由もないんだけど、あの猫はどうしただろうか。
あの様子からすると、親猫からはぐれたか飼い主に捨てられたか、理由はわからないけど、一人になって、食事にありつけなくて、どうにもならなくて人間にすがってきたんじゃないかと思う。
猫の習性からすると知らない人間に自分から近寄ることはまずないだろうから、よほど困ってたんだろう。それ以外にもう手がなくて、どうしようもなくて、すがる思いで店に入ってきたんだろう。
引っかかるものはありつつ何も行動しなかったけども、何かしてあげられなかっただろうかと今でも思う。コンビニで牛乳ぐらい買って飲ませてあげることもできただろうに。
あのときあの猫を放ったらかしにした俺に、今さら猫を飼う資格などない。
なんとかわいそうなことをしてしまったのかと思う。職場でこの記事を書いてるけど、思い出したら泣きそうになってしまった。
小保方女史は、手記「あの日」で、自分が過去に戻れるならばどの日に戻るだろうと問うているけども、俺は戻れるならば、あの日、本屋さんで子猫を見かけた日に戻りたい。そして、せめて牛乳ぐらい買って飲ませてあげたい。
でも、実際は過去に戻ることなんかできるはずもなく、あの猫をいくら思っても何一つできることなどない。過去の過ちを正せるほど世の中甘くない。そんなのは、人間の奢りだ。
せめてできることがあるとすれば、次に同じようなことに出くわしたら、そのときは何か行動しようと思う。できることは限られてるかもしれないけど、何かをしようと思う。
猫の日は、俺にとっては自戒の日。
ではでは。