物事には両面がある。
ちょっと前に見たブラマヨのアツアツっ!(テレ朝土曜日2:15~)に、あの「オフィス北野の最終兵器」こと、マキタスポーツがゲストで出てて、ネタをやってた。得意の、尾崎豊の「15の夜」のアナザーストーリー。
このネタは他の番組でもよく見かける、たぶん彼の十八番の一つ。
マキタスポーツ 尾崎豊『15の夜』のスピンオフ? - YouTube
このネタを見て二つのことを思った。(ネタばれがあるから先に動画を観てね。)
一つは、妙に先生の方に共感できるということ。たぶん子供のころにこのネタを見ても共感はしなかっただろう。それだけ歳をとったのかな。それなりにいろんなことを見てきたんだろう、きっと。でも、歳をとるのも悪くないと少し思った。
もう一つは、前説の中で言ってる、「物事には両面がある」ということ。
このテーマは時々他でも扱われてて、例えば永久保存版の大河ドラマ、ご存じ「篤姫」。この「篤姫」は尚五郎さんに感情移入するばかりではなく、いろんなことを示唆してくれるのも、何度も見返してしまう理由の一つ。^^
その示唆の一つが、「一方聞いて沙汰するな」。お一が(「oh」じゃないよ、「おかつ」だよ。漢数字の一で「かつ」と読む。覚えてるかな?)島津本家の養女となる前に、母君が送る言葉なんだけど、これは胸に留めておきたい言葉。
このテーマを扱っていた他のドラマに、「タブロイド」というのがあった。常盤貴子主演のフジテレビのドラマ。これは面白かったね~。
ストーリーは真田広之演じる真鍋敏彦の復讐劇なんだけど、劇中真鍋敏彦が片山記者(常盤貴子)に、「あなた方はいつもそうだ。片方からしか物を見ない。物事には必ず両面がある。それを認めようとしない。」というセリフは胸に刺さったね。たぶんこれはこのドラマのテーマなんだと思う。
1998年に放送してたというから、当時学生だったけど、「物事には両面がある」ということを言葉で示されたのはこれが初めてだったから、ズキューンと衝撃を受けたのを覚えてる。親に言わせると、子供の頃からそういう考え方をするところはあったみたいなんだけど、今思うと、はっきり意識するようになったのはこのドラマがきっかけだったんだなあ。
相対性理論になぞらえてみたことがあったのは、このドラマを見る前だったかな。静止しているA点から見て動いているているB点は動いて見えるけど、B点から見ると、逆にA点が動いて見える。基準が変われば見える結果も違ってくるということ(違ってたらごめんなさい)で、物事には両面があるということを言いたくて表現を探してたんだね。
順風満帆の中を歩いてきた人、いつもフェアウェイを歩いてきた人、自分のことが正しいと信じて疑わない人にはわからないと思う。優柔不断とか、結論が遅いとか、そういう風に見えて、きっとイラッとさせてるんだろうな。偉くなるのはたぶんこういう人たちで、自分は100に一つも偉くならないと思うけど、偉くなる人にはそういう考えを持っていてほしいなぁ。
それにしても、「タブロイド」は面白かったなあ。バックサイドのストーリーがありそうで、今でいうスピンオフがあってもよさそうだったんだけど。中でも佐藤浩市は非常にいい役回りだったなぁ。佐藤浩市は好きな俳優の一人。二世だけど親の顔(釣バカのすーさん)がつかないのは、見てるこっちがその世代じゃないからかな。
佐藤浩市が出てる映画で、「誰も守ってくれない」というのがあったけど、この映画の連動企画で、「誰も守れない」というドラマがTVで放映されてた。これもある意味、物事を両面から見た結果なのかな。この映画もドラマも、テーマは加害者家族の話で、物事の両面性の話ではないんだけど。
佐藤浩市が出ている映画やTVで好きなのは、大河ドラマ「新選組!」。話が長くなるので、これは断腸の思いで次回にしよう。T_T
あれ、なんの話だっけ。
まあいいや。^^
ではでは~